ここでは、株立ちの剪定の仕方について紹介します。
※剪定とは枝などを切り落とし、庭木の姿をよくすること。
剪定って専門的で難しいのでは?
そう思う方も多いかもしれません。
確かに、剪定に関する専門書も出ているくらいですから。
奥の深いものでもありますが、
ここでは誰でも出来て、そして基本的なことだけを紹介いたします。
これさえ覚えれば、ほとんど問題ありません。
もちろん女性でも簡単にできますよ!
用意するもの
- 軍手
- 剪定鋏(右写真)
1、剪定する木は?
基本的なことは、どの木においても同じです。
今回はジューンベリーで行いますが、すべて同じようにやっていただけます。
ただ、剪定の適期は木によって違いますので十分確認してから行うようにしてください。
写真は剪定前の状態です。
2、まず、足元の剪定
株元を確認してください。
右の写真は、剪定前の状態。
ひこ生えと呼ばれる足元から上に伸びる枝を切り落とします。
仮に、このひこ生えの成長がよく、一本の株として成長しそうなのであれば、支柱などをして、そのまま育ててもよいかもしれません。
ですが、基本的には切り落として足元をすっきりとさせます。
オシャレは足元から、です!
株元仕上がり
このようにすっきりとさせます。
3、絡み枝をとる。
剪定の基本は、絡み枝と徒長枝(とちょうし)を取ることです。
絡み枝とは、株の内側やほかの枝と交差するように生える枝で徒長枝とは、幹と水平にまっすぐ上に伸びる枝です。
この二つを取り除くだけで木は非常に美しくなります。
株立ちでの選定も同様で、この2点をまずは行います。
写真は剪定前。
このような株の内側に生える枝(隣の株と交差する枝)を切り落とします。
このように、株の内側に生えた枝はどんどん切り落とします。
また他にも写真の中に枝同士や枝と幹が交差しているのがわかりますか?
それらすべてを切り落としていきましょう。
そうすると一つの問題に直面します。
それは、株の外側に生えている枝で隣の幹の枝同士で絡んでいる場合があります。
その場合、どちらかの枝を落とすか、両方の枝を途中で切るか迷う時があります。
その場合は、バランスを見ていい感じになるやり方で構いません。
ここが・・・
こうなります。
あっ!一本絡み枝が残ってました・・・
わかります??
こういった場合は、ばっさりと根元から切ります。
こんな感じになります。
4、芯を立てる
芯というのは、根元からまっすぐ上に伸びる文字通り芯となる枝のことを言います。
大半は芯の通った木のほうが、端正な樹形となります。
芯よりも太い枝が芯のわきから出ると、その枝に養分を取られ芯がなくなり樹形のバランスが悪くなる場合があります。
右の写真の場合、芯となるべき枝(赤い線)と同じ所から同じ太さ、同じ長さの枝や芯以上に太い枝(青い線)が出ています。
そこで、脇の2本を途中で切り、成長を止めバランスをとります。
他にも、芯がどれか分からなくなってしまっている場合は、なるべく上に向いている枝を芯と見立て、他を切り落としましょう。
そのあとで支柱をしてまっすぐにしてあげるといいでしょう。
(詳しくは、支柱の掛け方参照)
特に右側のように、芯よりもわきに出た枝の方が太い場合
将来的に芯が枯れてしまう場合がありますので、早めに
途中で切るなり、もとから切り落とすなりしておきましょう。
こうなります。
芯が一本とおり、その成長を邪魔する枝を落としました。
5、完成
かなりすっきりとした状態になりました。
「少しさみしい」そう思うかもしれませんが、剪定したところから新芽が吹き、やがてボリュームが出ます。
いらない枝は、いくら伸びてもいらない枝ですので、このようにすべて切ってあげるとよいでしょう。
少し散髪屋さんに行った時の気持に似ています。
少し伸びて感じが良くなるように剪定してあげるのがコツです。
もし、ここまでは・・・と思うのであれば株の内側に生えた絡み枝だけ取ってあげるのでもよいでしょう。
6、最後に
ここからはお好みですが、株立ちの場合地面から40cm位までの枝をすべて落とすと、足元が見えすっきりとした印象になります。
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